虫歯治療

虫歯とは

虫歯とは

虫歯はう触と呼び、口腔内の細菌が糖質から作り出した酸によって歯質が溶かされ、欠損してしまった状態をさします。う蝕は、歯周疾患と並び歯科の二大疾患の一つとされており、その進行度によりC1~C4に分類されます。

痛みの少ない虫歯治療

必要時にご相談の上、局所麻酔をして治療を行い、治療中の痛みができるだけでないように配慮します。麻酔の痛みを軽減するために、33Gの非常に細い針を使用したり、表面麻酔をしてから注射をしています。

虫歯の進行度と治療

虫歯の進行度と治療
  1. C1 ●特徴
    エナメル質に現局したう蝕で、自覚症状はないことが多いです。

    ●治療内容
    う蝕部分を削り、消毒・形成した後、修復材を詰めます。 C1
  2. C2 ●特徴
    う蝕が象牙質まで達しているが、まだ骨髄は侵されていない、甘いものや冷水(まれに温水)がしみます。

    ●治療内容
    う蝕部分を削り、消毒・形成した後、修復材を詰めます。 C2
  3. C3歯髄炎 (Pul) ●特徴
    う蝕が歯髄まで達しているが、歯髄は生きている状態です。全てがしみ、穴に食物が入ると痛みを感じます。急性の場合は激痛となります。

    ●治療内容
    麻酔下で歯髄を除去し、髄室の清掃や根管の拡大・清掃を行った後、根管内を薬剤で満たす(根管充填)その後、被せ物を被せます。崩壊が大きい場合は、支台を造る必要があります。 C3歯髄炎 (Pul)
  4. C3根尖性歯周炎 (Per) ●特徴
    歯髄が死に、歯の外(歯根膜)にまで炎症が広がった状態です。何もしなくても歯が痛む、歯が浮く、腫れるなどの症状があります。

    ●治療内容
    麻酔下で歯髄を除去し、髄室の清掃や根管の拡大・清掃を行った後、根管内を薬剤で満たします(根管充填)その後、被せ物を被せます。崩壊が大きい場合は、支台を造る必要があります。 C3根尖性歯周炎 (per)
  5. C4 ●特徴
    歯冠が崩壊し、ほぼ歯根部のみになった状態です。痛みなどの自覚症状はありません。

    ●治療内容
    ほとんどの場合、抜歯後、義歯(入れ歯) ・ブリッジ・インプラント等の人工物で補填します。残せるならばC3と同様に根の治療後、歯冠を補填します。 C4

治療期間について

虫歯の治療期間は治療方法により異なります。小さな虫歯で白いプラスチックを使用して治療する場合は多くの場合は1回もしくは2回で治療が完了します。少し大きめの虫歯で金属もしくはセラミックで治療する場合は2~3回程度の治療が必要です。

また、歯の神経まで達するような虫歯は、歯の神経の治療とかぶせものの治療が必要なので、神経の治療で2~4回、かぶせものの治療でさらに2~4回の治療回数が必要です。

虫歯にならない為に

虫歯にならない為に

虫歯の予防法

虫歯を予防するに一番大切なことは、口の中の清潔を保つことです。毎食後の歯磨き習慣や、正しい歯磨き方法を行いましょう。しかし、歯ブラシだけでは歯と歯の汚れを完璧に取り除くことが非常に困難です。歯の間には、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使うのが効果的です。

また、定期的に歯科検診を受けることも、予防するために非常に効果的な手段です。普段のブラッシングではとれない歯の汚れや歯石を取り、口の中の健康をチェックします。万一虫歯が見つかっても早期発見できることが多いです。その他にも、虫歯の予防法として、フッ素を使用し歯質を強化する方法もあります。食習慣や生活習慣を改善することも重要です。

虫歯治療の
よくあるご質問

虫歯治療のよくあるご質問
  • 治療した材料にもよりますが、治療した部分と自分の歯の部分に少し段差ができることがあります。そこに汚れがたまると再度虫歯になることがあります。

  • 歯の成分であるハイドロキシアパタイトは、フッ素を塗布するとフルオロアパタイトになり、酸に溶けにくくなることによって歯を虫歯から守ることができます。

  • 小さな虫歯でも、色が変色しているだけで、穴があいていない場合には必ずしも治療が必要なわけではありません。

  • ごく初期の虫歯であれば再石灰化によって治ることもありますが、基本的には虫歯は自然に治ることはありません。

  • 喫煙により唾液が減少したりヤニがつくと虫歯になりやすい状態になる可能性があります。

  • 虫歯は細菌による感染症です。虫歯の菌は他人からうつりますが、大人の場合は、すでに様々な菌が住みついており、他人からうつったとしても必ずしも定着しません。3歳くらいまでは虫歯の菌が定着すると言われています。